今日は、新しい現場です。
このお庭は、40年前に当時の持ち主が、DIYと言うか、家を作った時に余ったブロックや、タイルなどを多用して、出来たものだと思います。
40年前などは、DIYではなく、日曜大工と言う呼び方が、正しいと思いますが、その当時はきっと「マメなダンナさんねえ」とご近所さんに言われていたと思います。
この当時から、お庭作りはあったのですが、個人邸のお庭は一般的な家庭には、まだ浸透していなく、お金持ちの広いお庭で、腕を振るっていたのだと思います。
実際に、お庭の本を読んでみると、40年、50年前は、お屋敷や蔵を持つ家が庭師を付けていたのですが、高度成長期の後半には、一般的な家庭が増え、小さなお庭にも、造園する概念が出来てきたと、考えられます。
ちょうどその頃のお庭には、地方からの石を運び簡単なお庭を作る、飛び込みの訪問販売で石と砂利のお庭を作って回っていた業者さんがいました。
今では、ネットの普及で、いなくなりましたが、なんともたくましい時代感ですね。
現在のお庭事情は、二分されていて、安く体裁的に売る、薄利多売と、高額の商品を並べて、チョイスする大手企業です。
どちらも大手の会社ですが、作り手は変わらずに、汗を流すが、戦略を描けず、時代の波に乗り遅れて、荒波に出航しなければならない、だが、これからは、職人の時代になると思います。
なぜなら、戦略を打つ頭ばかりでかくなりすぎて、一番大切な職人が少なすぎるからです。
これからの実働部隊は、腰道具と本を片手に、時代を読み解く先見の目がなければいけません。
これからは、職人が先頭に立って、舵を切る会社が生き残っていく事でしょう。
もちろん、良いモノを提供して、永く愛される業界にしなければいけません。
このお庭は、その当時の想いを、まずは、0にして処分していき、現代の20年先までオシャレで、機能的なお庭にして行きます。
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