今日は、タイルの目地を入れるのと、立水栓の装飾壁塗りと、家周りの砂利引きをしました。
明日が雨なので、今日の内に完成させてもらいました。
昨日のうちに、材料を揃えて置いて、段取りしていたから、スムーズに作業出来て、最後の現場掃除も、出来たので、良かったです。
このお庭は、40年前には、美容室さんで、20年前には、冷凍業者さんの持ち物でした。
オーナーさんが、2回変わっていますので、何がどう変わったのか、結構そのまま利用しているモノや、なぜ配管がこんなにあるのか、分からない事があるので、手を付けられないこともあったみたいです。
今回撤去した、大きな物置は、前のオーナーのモノを、そのまま使ったいたみたいなので、必要でないのなら、撤去を進めてお話しさせて頂きました。
子供さんも大きくなられて、大きな物置はもう必要ないので、思い切って断捨離です。
お庭を作るという行動は、お施主様の背中を押すこともあります。
今回のように、40年間、動かなく眠ったようなお庭は、利用価値さえ分からなくなるのも、当然の話で、大きな物置に行くまでの導線でしかなかった、お庭は、表情を失った、サラリーマンのようで、もの悲しい感じでした。
造園家の仕事は、お庭に何らかの価値をつけることで、機能的だけでなく、洗練されたデザインだけでなく、植物が元気に育つだけでなく、もっと大切な、あなただけのサイズで想い出を紡いで、なぜそのお庭にいるのかが、分かるお庭を作る事であってほしいモノです。
そして、この先にまた同じような家族が出来て、新しい命が芽生えると、おじいちゃんの庭木や、おばちゃんの縁側が、大きな物置のように、必要がなくなり、捨てられて、新しくなって行くのでしょう。
悲しい事だけど、当たり前の事でもあります。
お庭にはそのような、想い出が重なり、とても一言では語れない、ストーリーがあるのです。
お庭一つとっても、こんなに深いモノがあるわけですから、一生かける価値のある、この世界は、もっと、誰にもわかる開かれた、業界にしないといけないですね。
大きな山も最初の一歩から始まるので、あきらめなければ、必ず山頂に行けることになる、奇跡でもなければ、偶然でもない、そう、当たり前の事です。
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